埼玉県八潮市で1月に起きた道路陥没事故で、安否不明となっているトラック運転手の男性の救出に向け、消防と警察は2日早朝、下水道管内の捜索を始めた。
消防は前日の調査で、下水道管内に取り残された運転席で人とみられる姿を確認。安否が分かっていない男性とみており、救出を急ぐ。
2日午前4時すぎ、消防隊員と警察官が掘削した穴から下水道管まで歩いて下りた。
県は男性の救出に向け、2月中旬から下水道管内の下水を迂回(うかい)させる仮排水管を造るバイパス工事と、運転席の真上と下水道管の上流側からの掘削工事を行ってきた。工事は4月末、当初の予定より10日ほど早くほぼ完了した。
消防などは1日早朝から、救出作業が可能かどうか確認するため、下水道管内の硫化水素の濃度や下水の水位などを調査。その結果、二次災害の危険性は低いと判断し、2日の救出活動に踏み切った。